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1.5nm

Sayuri Hayashi, Hanna Bylund, Hannes Egnell /1.5µm 

- Music for the Nobel Physiology Prize 2016 -

This music was composed in collaboration with an exhibition displaying the Nobel prize in physiology of 2016 at the Swedish Nobelmuseum. The music was inspired by Yoshinori Ohsumi's own words and with the intent to interpret the inner events inside four cells during Autophagy.

Nobel Physiology Prize 2016

2016.12 - 2017.03/ Tom Tits Experiment museum / Stockholm,Sweden

毎年12月にストックホルムで開催されるノーベル賞授賞式。トムテッツ美術館にて、ノーベル博物館主催の特別展示が開かれ、ノーベル生理医学賞部門の音楽製作し、展示オープニングで演奏、展示。

ノーベル生理医学賞は、細胞が不要になったたんぱく質などを分解する「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明した東京工業大学栄誉教授の大隅良典先生が受賞。特別展示の3ヶ月間、生理医学賞を含め他部門において、それぞれの賞をイメージする音楽、ドレス、オブジェ、写真等が展示された。

"1.5µm " 

曲内で4回オートファジーが機能する。膜が異なる自己成分を取り囲んでいきエネルギーが増えていく様子を、シンセサイザー、歌、電子楽器やピアノを使い、様々な自然音にエフェクトを重ねる等し、オートファジー機能を表現。東京工業大学の研究室を訪れ、受賞者の大隅先生と面談した際、”オートファジーはあらゆる生物に共通する生命現象であり、人間も植物と同じだということをもっと深く考えるべき”、”細胞のリサイクル”という話や言葉からヒントを得る。

ストックホルムの近くの湖で自然音、氷が割れる音、雪が降る音、水が流れる音、風で葉が揺れる音、など自然のエネルギーの音をレコーデイング。歌には、自然界とコミュニケーションを取るための方法として歌われていた”ヨイク”という北欧の歌技法を一部取り入れる。また細胞のリサイクルのように曲内では同じモチーフが繰り返され、曲全体もループし永遠と聴くことができる仕組みになっている。

曲名は、膜に覆われ大きくなる前のオートファゴソームの大きさを表している。何年先の未来の人達が曲を聴いた際にオートファジー解明により開かれた世界、先人の研究者達の努力の積み重ねを思い出すきっかけになれば、と、未来へ願いを込めた。

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